2022年6月22日水曜日

シャーロック劇場版 バスカヴィル家の犬

①作中で地震と土砂崩れがあります。気をつけてください
②犬が無事かどうかははっきりしません。作中でも軽微ながら暴力を受けています

シャーロック・ホームズであること、「バスカヴィル家の犬」であることを忘れればなかなか面白い映画でした。
バラバラに提示されていくすべての要素が最終的にバシッとはまってひとつの絵になるタイプの物語で、その精度はともかくとしてこれってそういうことか、あれってそういうことだったのか、これはこういうことだろうな〜がちょうどよく開示されていくので気持ちよく見られた。テンポが悪いと感じることもほぼなかったし、飽きも来なくてうまかった。
真相が明らかになっていき犯人による語りが来る部分も、うっかり感動させられるがおかしくない?とかでもだからってそれやっちゃだめでしょ、という間髪入れないツッコミが入るのでモヤモヤが長続きせずよかった。それだけに最後これを美談っぽく締めちゃうのか…というがっかりはあった。
全部男尊女卑と家父長制が悪い!という話でもあったが、ラストで若宮の部屋にミモザが置かれているので意図的だ〜!と思え小道具の醍醐味だと思った。それだけにパンフレットで監督が「西村まさ彦さん演じる蓮壁千鶴男という男は悪の権化と思われがちですよね。」と言ってるのが余計〜。いいところもあったんですよ…みたいなこと言わんでええと思う。男は弱いですよね、とかいらんよ!

地震と土砂崩れ、「これは最後に地震があるな」と思わせる前振りはあるんですけど注意喚起必要だろ…と思うレベルではあった。こういうのほんとちゃんとやるようになってくれないかなあ…
犬の無事、最後に提示されてる要素からわたしは「災害で飼い主とはぐれて保護されたペット」を想起したので無事だったんじゃないかなあと思いたいんだけどはっきりとした言及はないので心の準備は必要。

犬本当に可愛かった…今回の映画、ハスキーと行動する若宮やハスキーと一緒に走り出す若宮、ハスキーと一緒に走っていく獅子雄とついていけない若宮、ハスキーと獅子雄はピンピンして館までたどり着いてるのに他の人物はみんな息も絶え絶えで階段を這いつくばって登っていく…あたりでお釣りがくるレベルでよかったと思う。わかる、若宮とハスキーをセットにしたいの…最後車に乗せちゃってほしかったよ…
あと気になるところやそれはないだろとか色々ありはするんだけど、その全てを誉獅子雄のセクシーが塗りつぶしていくので強い、強すぎるよディーン・フジオカ…!!になった。サイドテーブルかなんかに腰かけてた獅子雄がなげえ脚をブゥン…と振って若宮くんの座ってるソファにINしてくるところなんか頭が真っ白になっちゃったもんな。とにかく獅子雄のセクシーに全振り、役者も制作陣もみんな獅子雄のセクシーに全振りという感じでここまでやるなら他にはもう何も言えねえよ…と思うくらいのセクシーだったので、ディーン・フジオカのセクシーに興味がある人にはかなりおすすめの映画です。
また、ディーン・フジオカ氏による全力ダッシュは寿命に良い影響があると言われているのですが(誰に?)ディーン・ダッシュ・フジオカが何度も見られるためディーン・フジオカの全力ダッシュに興味がある人にもかなりおすすめの映画です。
また、ディーン・フジオカ・スタイリッシュ・バトルも存在するためディーン・フジオカのスタイリッシュバトルに興味がある人にもおすすめができる映画です。
わたしは冒頭の若宮がリモートで依頼者の話を聞いてるところに横からズイッッッとINしてくるド派手な羽織り(部屋着だそうです)の獅子雄で心臓がハートの形になってもう戻ってこられなかった。誉獅子雄、家賃は払っているのか?

ド悪いところは金のかかってなさですね!これがテレビドラマだったとしても看過できないほどに画面が安っぽく、1900円払ってこの画面を見ているのか…俺は…!?という気持ちに頻繁になった。(その気持ちは誉獅子雄のセクシーが塗りつぶしていく)
魔犬の正体はなるほど2022年、と思ったが安い〜〜〜〜〜。安い〜〜〜〜〜〜〜〜〜。(その気持ちはモコモコの誉獅子雄が塗りつぶしていく)
実写版ぬ〜べ〜の汚い犬(玉藻)を思い出してしまったよ(その思い出は誉獅子雄が塗りつぶしていく)

とはいえ総合すると誉獅子雄加点と若宮とハスキー加点がすごすぎて大満足できちゃう映画でした。アクリルスタンドを通販したので届くのを心待ちにしておりますよ!誉獅子雄、家賃は払っているか!?

誉獅子雄のファンアート

これはいてもたってもいられなくて描かれた誉獅子雄のイラストです。