2019年1月27日日曜日

メアリー・スーを殺して

乙一さんのひとりアンソロジー。

良かった〜。どれも面白いけどやっぱり表題作がすごかった。良かった
 だれかの世界を借りて小説を書いていたとき、そんなことはおもわなかった。だけどその日ばかりは、彼女に救いをもとめなくてはふみだせなかった。うぬぼれがほしかった。書くことの恐れもいだかず、無我夢中で前にすすんでいた昔の熱量が。
中学高校時代にノートに延々書いていたたくさんのオリジナル小説のことを思い出したよ
何も怖くなかったよな いま思うとま〜〜〜稚拙だし中二病丸出しだしどうしようもなかったと思うけどあの熱量にはもう勝てない 何も怖くなかった
わたしはいまでもメアリー・スーを殺せないけど年々彼女にできることは少なくなっていく ひとをひとり救うというのはとてつもなくむつかしくて妄想の中ですらうまくいかない

メアリー・スーを殺して 幻夢コレクション (朝日文庫)